- 作者: エミットジャパン
- 出版社/メーカー: 東京電機大学出版局
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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出版元より献本を受けました。ありがとうございます。
この本では、コース・マネジメント・システム(CMS)の代表格であるWebCTを取り上げています。とくに、WebCTを単独のeラーニングシステムとしてつかうのではなく、集合授業とWebCTとを組み合わせて使う、ハイブリッド(あるいはブレンデッド)型の大学の授業形態を提案しています。
たくさんの大学での実践事例が紹介されていますが、帝京大学でのプログラミング授業を自己学習型で実践した事例は、CMSの良さがうまく出た例です。私自身もMoodleというオープンソースのCMSを使った授業を今年度から実践していますが、資料のオンライン配布や、個別のフィードバック、BBSによる討論など、教室内の授業のクオリティを高め、展開するチャンスが広がります。
Chickering & Gamsonの『優れた授業実践のための7つの原則』という冊子はアメリカで広く読まれたそうですが、次のようなことが書かれています。
- 学生と教員が接する機会を増やす
- 学生間で協力する機会を増やす
- 能動的に学習させる手法を使う
- 素早いフィードバックを与える
- 学習に要する時間の大切さを強調する
- 学生に高い期待を伝える
- 多様な才能と学習方法を尊重する
これらの原則を現実に適用するためにはWebCTなどのツールはこれから役に立っていくと思います。