KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

野口悠紀雄『「超」文章法』

「超」文章法 (中公新書)

「超」文章法 (中公新書)

新味はないけれども、面白い引用などで読者へのサービスが感じられる。まさに、論述文として

  • 読者を感動させるのではなく、説得し、自分の主張を広めることを目的とした
    • ためになり
    • 面白く、
    • わかりやすい文章

をそのまま実践している。

スティーブン・キングはこう言っているそうだ。

    • 書きたいことを書けばよい
    • 小説の要素は3つ
      • 話を運ぶ叙述
      • 読者に実感を与える描写
      • 登場人物を血の通った存在にする会話
      • (構想に用はない)

論述文にも、面白いものとそうでないものがある。どうせなら面白く魅力的な文章を書きたい。

  • 面白いかどうかはストーリーの作り方による
    • 論文にもストーリーはある
    • 調理の仕方、味付けの仕方

これには勇気づけられた。一度、「こんな小説みたいな論文」と評されたことのある論文を書いた自分にとっては。