ワークショップ型授業が子どものやる気を引き出す―授業成立の基礎技術〈1〉 (ネットワーク双書)
- 作者: 上條晴夫
- 出版社/メーカー: 学事出版
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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大学生を相手にしたワークショップ型授業を実践しているので、参考になる。
- ワークショップ型授業では「枠の中の自由」という発想をとる。……明示すべき枠は次の3つである。
- トピック…活動の内容(目的・手順・約束)を示す。
- 時間………活動をどのくらいの時間でするかを示す。
- 場所………活動の場所(レイアウト)を示す。
- 基本は自由記述法としたい。子どもたちが自由記述をできるように少しずつ内省力も鍛えたい。これまでテストの解答力を鍛えたように「自由記述による内省力」を鍛えたい。こつはデータをもとに論理の文を書かせることである。論理的なレポート文である。毎回のふり返り文が複数たまったら、まとめのふり返りを書かせたい。いわゆる「凝縮ポートフォリオ」である。
- 誕生月で並ぼうゲーム。大学から現在住んでいるところまでの遠さの順番。今までで一番遠くに旅したことのある順番。
- グループ代表が簡単なスピーチを行い、それに対して各グループから一つずつ質問を出す。その質問の中からスピーチをした人が「答えたい」と思った質問を選んで答える。選ばれた質問を出したグループに対して得点がいく。総合得点の高いチームの勝ち。
- 楽しい雰囲気作りには学習の約束も大事である。……以下の3つの約束は必要だろう。
- 無理をしない…ワークショップ型授業では「活動・発表」がある。慣れないとキツい場合もある。わたしは、発表などがキツい場合は、胸の前に手をクロスさせ、「無理っ」とポーズさせている。
- フォローする…ワークショップ型授業では「自己開示」場面が多い。間違ったり、うまく言えなかったりすることもある。寄って集まってフォローする約束にする。それがラクに学ぶコツだと話す。
- 精一杯にやる…ワークショップ型授業では学習は自己責任である。1人2人が注と半端にやると楽しくない。やれる範囲で「精一杯にやる」ということをメッセージ的な約束として話をする。