ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記(ひさのり)さんから著書『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』(太田出版、2015)をいただきました。ありがとうございます!
この本は、エレベーターの中で会話が途切れたときの「気まずさ」をまず取り上げて、それをなくすようなコミュニケーション技術があれば、と展開します。
この一節を読んで、そういえば、エレベーターの中で別のグループが乗り合わせたときでも、それぞれが絶妙にターンテイキングしているという研究があった、と思い出しました。EVちゃんこと細馬宏通さん(滋賀県立大学)です。お元気かな。
それはともあれ、著者は、「会話とはお互いが相手を気持ちよくするための協力的なプレーをすることで、敵は気まずさだ」と定義して、会話ゲームに勝つための技術について伝授してくれます。
その技術のポイントは、サッカーにたとえると、この3つ。
- トラップ……まず相手を観察して「受け」る
- パス ……そこから「質問」をする
- ドリブル……相手の返答から「感想」などを広げていく
そして、会話では「相手よりも優位に立とうとしないこと」が大切と説きます。そのためには、
- ホメる
- 驚く
- おもしろがる
ということが有効と。
具体的な例などは、本を手にとっていただけるといいかと思います。