倉貫義人『「納品」をなくせばうまくいく』(日本実業出版社, 2014)を読みました。直観で、これは商売としての「教育サービス」にも関係があるかもしれないということを確認したかったからです。
「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識"を変えるビジネスモデル
- 作者: 倉貫義人
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2014/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (6件) を見る
ポイントは、ソフトウエア開発を「一括請負→納品」ということではなく、
- 定額料金でできるだけのことをする
- 最初はスモールスタートで始める
- すぐには作らずに、問いかける
- お試し期間もあり
- 毎週のミーティングで進める
- 手を動かさなければ料金はかからない
というプロセスで進め、ソフトウエアを「完成品」ではなく「持続するもの」として捉え直そうということです。そうすることで、ソフトウエアを「所有する」ものではなく「使用する」ものとして位置付けるのです(なんかアドラーみたいですね)。
そして、直観したとおり、これはソフトウエア開発のモデルとしてだけでなく、将来の教育のモデルとしても有効です。
つまり、未来の教育は、「コースパッケージ」ではなく「持続するサービス」にならざるをえないと考えています。
- 定額料金で持続する
- お試し期間もある
- どんな目標のために何を学んでいけばよいのかを問いかける
- すぐには教えない
- スモールスタートで始める
- クライエントが学んでいなければ料金はかからない
- 定期的なミーティングで進める
- 卒業はない やめたいときにやめる
- 卒業証書を所有するのではなく、学んだ内容とスキルを使用する
荒削りですが、これが未来の教育サービスの形です。