野口悠紀雄『話すだけで書ける究極の文章法』(講談社, 2016)
これからは「書くようにしゃべる能力」がポイントになってくるかもしれない。
iPhoneにも、MacBookにも、iMacにも高機能の音声入力が搭載されているにもかかわらず、それを活用している人はまだ少ないと思います。この本は、音声認識を使うと、知的生産がどのように変わるかということを、著者自身で実験していることを書いたものです。
ポイントは、
- 文章を書くために最も重要なことはとにかく書き始めることなので、そのスタートとして音声入力は良い。
- 音声入力を使っても文章完成までに必要な時間は、全体としてみれば短くなっていない。それにもかかわらず、音声入力は有用。
- 稚拙な表現でも良いからとにかく書き進むこと。
- 歩きながらでも、どこでも書く(話す)ことができる。
ひとつ問題があるとすれば、周りに人がいるときに一人でしゃべっているのが、おかしく見えるかもしれないことです。ただし、これもみんなが音声タイピングをするようになれば、不思議に思わなくなるでしょう。
検索してみたら、2012年にすでに次のような記事を書いていました。