KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

十文字学園女子大学にて『18歳からの「大人の学び」基礎講座』ワークショップを開きました。

十文字学園女子大学からの依頼で『18歳からの「大人の学び」基礎講座』ワークショップを3時間で開きました。

18歳からの「大人の学び」基礎講座: 学ぶ,書く,リサーチする,生きる

18歳からの「大人の学び」基礎講座: 学ぶ,書く,リサーチする,生きる

 

『18歳からの「大人の学び」基礎講座』は初年次教育用のテキストです。私のいる早稲田大学人間科学部eスクールでも使用しています。これを十文字学園の学部1年の入門講座の教科書として使用してくださるということで、そのデザインと教え方のコツなどをワークショップで扱いました。

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前半は、内容の設計と授業のコツなどをお話ししました。

後半は、授業運営についての具体的な質問を受けました。たとえば次のような質問です。

  • 文書を書くときにどうしても止まってしまう学生が多い。
    →ライティングワークショップをやりましょう。

  • 小論文の指導をしていると添削が大変な作業になってしまう。
    →「ここをこう直す」という添削ではなくて、「ここを直すと良い」のように場所だけを指示して、直し方は自分で考えてもらうようにする。

  • 書くことも苦手だが、話すことも苦手な学生が多い。
    →「1分間スピーチ」の練習をアイスブレークとして授業の中に組み込んでおこう。

  • そもそも授業に対する動機づけが低い。
    →授業で得られる知識とスキルが、本人とどう関係するのか(関連性)を機会あるごとに話すのが効果的。

  • 高校までの授業スタイルから大きく変わることに戸惑う学生が多い。
    →先生の板書や挙手させることは社会に出ると使われない特殊な学校文化。話を聞いて要点をメモすることや、スライド資料に追加して自分のメモを書くスキルはトレーニングされるべきものと考える。

  • グループワークでメンバーの相性が悪い時がある。
    →たとえ相性が悪くてもコミュニケーションをとって協力関係を結ぶということ自体がトレーニングと考える。それは社会に出たときに必要なスキルだから。

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最後は「十文字」ポーズで記念写真。また呼んでください。