KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

自由度とイップス

2021年5月19日(水)

こんにちは! 向後です。

スポーツをする人には「イップス」という単語は広く知られるようになりました。たとえばゴルフのパットをするときに、これまで問題なくできていたことが、うまくできなくなる現象です。身体的な原因がない場合は、心理的な原因によると考えられます。これを改善するための研究も進んでいるようです。

私のテニスのケースでは、フォアハンドストロークがイップス気味でした。なかなかフォームが定まりません。腕が縮こまってしまうために、打球が飛ばなかったり、あるいは逆にアウトボールになってしまったり、苦労していました。

フォアハンドに比較して、バックハンドストロークはかなり安定しているので、対照的でした。ボールがバック側に来ると安心して打てるのです。だから、体の真ん中に来たボールはバックで取ることが多かったです。たいていの人はバックハンドよりもフォアハンドの方が得意ですので、回り込んでフォア側で取る人の方が多いのです。私の場合は逆でした。イップス気味のフォアハンドで取るのを避けていたのだと思います。

ここ数年はこれを改善することが私とテニスコーチの課題になっていました。最終的にはフォームの修正と安定化をすることで改善されてきました。フォームの修正といっても、すぐには変わらないので、さまざまな方法を試してきました。そのプロセスはひとつひとつに意味があったと思います。

ここまででわかったことは、身体の動きの自由度が高すぎるとそのコントロールがうまくいかなくなり、その結果としてイップスになりやすいということです。ですから、身体の動きを制約する方法を試していくことが解決の道です。そうすると自然にフォームも修正されていくのです。

このことはスポーツに限らずいろいろなことに当てはまるのかなと考えています。

では、みなさんも良い一日を!

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向後千春メールマガジン(発行者:向後千春 kogo@waseda.jp)

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