KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

オンデマンドビデオじゃないeラーニングも大事

2021年7月5日(月)

ハローマンデー! 向後です。

新刊のこの本を読みました。

ティム・スレイド『オンデマンド・ラーニング〜オンライン学習時代のeラーニングデザイン』(日本能率協会マネジメントセンター, 2021)

https://www.amazon.co.jp/dp/4820729225?tag=chiharunosite-22

オンライン授業では、オンデマンドビデオが配信されることが多いです。それまで対面でやっていた授業をオンライン化するということになれば、講義をビデオに収めて、それを配信するというやり方が自然だからです。

そうすると、どのようなビデオを作ればいいのかということが課題になります。しかし、どのように工夫したとしても、一定の割合の学習者はビデオ視聴から離脱してしまいます。それは、ビデオを視聴しているだけでは自分から能動的な行動を起こすことが少ないからです。

一方で、オンデマンドビデオではないアプローチもあります。それがこの本で取り上げているeラーニングです。これは、学習者に学習内容が提示され(基本的にはスライド画面で)、それに対する反応(クリック)によって学習が進んでいくものです。ですので、完全に学習者のペースです。クリックしなければ先に進まないので、能動的にならざるをえないのです。

また、ただ「次に進む」というボタンをクリックするのではなく、そこにクイズや問題を埋め込むこともできます。そうすると、学習者の理解度を測りながら、コースを分岐させたりすることもできます。このようにして進めれば、コースの終了時には自動的に学習者を理解度100%の状態にすることができます(学習者が離脱しない限り)。

この本はこのようなeラーニング教材をどのように作ればいいかという入門書になっています。中では、インストラクショナルデザインの理論(たとえば、ノールズの成人学習理論やメリルのインストラクショナルデザインの原理など)も紹介されていますので、入門にはうってつけでしょう。

では、すてきな1週間を!