KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

アドバイスは実行してみなければアドバイスのまま

 

2021年10月8日(金)

相変わらずYouTubeでテニスレッスンの動画をよく見ています。その中では、たくさんのティップスとたくさんのアドバイスが提示されています。毎回それを見ては、なるほどな、と思います。時々はノートにメモすることもあります。

さらには、動画を見ながら、部屋の中でラケットを振って、確認してみたりします。そのために部屋の片隅にラケットを一本常備してあります(笑)。ラケットを振ってみると、そのアドバイスがさらに納得のいくものになったりします。

それでも、実際にコートの上に立ってみると、そのアドバイスの通りにはできないのですね。私のコーチがよく言うように、「ボールを打たなければ、その素振りはパーフェクトなんだけど」ということです。

だからアドバイスをちゃんと聞いただけではダメで、それを自分で実行してみなければ役に立ちません。

現代社会は「アドバイス過剰社会」になっていて、さまざまな人たちがそれぞれにアドバイスを発信しています。それぞれに一理あるアドバイスなので、逆に迷ってしまうこともあります。

とすれば、そのアドバイスを実際に実行して、試してみて、自分がそれを受け入れるかどうかを決めればいいのだと思います。良かれと思って提示されているすべてのアドバイスが、自分にぴったりマッチするということのほうが滅多にないことなのだと思います。

私の仕事の多くは、いろいろな人にアドバイスを提示することです。いつも良かれと思って、相手にアドバイスを提示します。しかし、それがその人にマッチしないことは多々あります。マッチしない原因は、相手の状況であったり、タイミングであったりするわけです。それは仕方のないことです。それにもかかわらず、相変わらずアドバイスは実行してみなければアドバイスのままなのです。提示されたアドバイスを自分で試してみて、それを吟味するのはアドバイスを受ける側の仕事です。