KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ゴッホが「絵はひとはけで描くものだ」の境地に至るまで

2021年10月21日(木)

Amazon プライムで「永遠の門 ゴッホの見た未来」を観て、ちょっと感動したこともあって、東京都美術館の「ゴッホ展」に行ってきました。

平日の昼間で、しかも入場時間指定だったので、混んではいないだろうと思っていましたが、かなり混んでいました。東京を舐めてはいけませんね。私が美術館に行くのは、地方都市でのことが多いので、たいていはガラガラの状態で、それが普通のこととして体に染み付いていたみたいです。行列を作って絵を見たのは久しぶりでした。

というわけで落ち着いて見ることはできなかったのですが、ゴッホの絵を時代順に通して見ることで気がついたことはありました。初めからゴッホの絵が出来ていたわけではないということです。

・オランダ時代にめちゃくちゃたくさんのデッサンをしていて、それが基礎になっている
・それから他の印象派の画家の作風を真似て練習している
・最後にアルルに来てから自分のオリジナルの描き方を見出す

ここにきて「絵はひとはけで描くものだ」という境地に至るのですね。その土台として、たくさんのデッサンによる観察眼と再構成するスキルが必要だったのです。

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