KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

サバティカルの非常勤をゼミ卒業生に頼めるという幸せ

2021年11月22日(月)

私の勤め先の早稲田大学では10年に一度「特別研究期間」を取ることができます。一般的にはサバティカルと呼ばれる制度です。サバティカルは1年間あるいは半年間で、その期間は授業や学内業務などを離れて、研究に専心せよというものです。前回私がサバティカルを取ったのは2011年のことです。来年度2022年度は2回目のサバティカルとなります。同時に最後のサバティカルでもあります。次の10年を迎える前に定年(70歳)になりますので。

前回2011年度のサバティカルのふりかえりでこんなことを書いています。

・担当授業とゼミ指導を離れてみることで、次に試してみたいアイデアがもやもやと浮かんできた。この意味でサバティカルがひとつのFDであることを実感した。確認したことは、やっぱり私は授業をするのが好きなんだということ。
・身体を鍛えることに時間を割くことができた。おかげで体力はついたような気がする。そして、早寝早起きにもなった。
・大学院のゼミ指導だけは継続していて、そちらに時間をあてることができた。論文投稿の手伝いはかなりできた。
・長年暖めていた「教える技術」の本が書けた。

ということで、2022年度のサバティカルも、研究アイデアを温める、本を執筆する、論文を書く、体を鍛える、という感じになると思います。

さて、サバティカルを取る前の準備で大変なことは、自分が担当している科目を代講してくれる非常勤を探すことです。前回はそれでかなり苦労しました。私の担当科目数は限定されているものの、通学生とeスクールの二足のわらじ(人間科学部の教員はみんなそう)なので、科目がそこそこ多いのです。

そんなわけで、今回もかなり苦労しましたけれども、なんとか代講を依頼することができました。前回と決定的に違うことは、私のゼミを卒業した人たちに依頼できたということです。これはこの10年間で優秀な人たちを輩出できたということなので、我ながら幸せなことだなあと思います。