KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ハイブリッド型(教室+Zoom)授業は臨場感と積極性を高めるかも

2022年2月7日(月)

社会情報大学院大学(2022年4月より社会構想大学院大学へ名称変更)の依頼で、インストラクショナルデザインに関する授業を3コマで実施してきました。対象は実務家教員で25人程度の参加がありました。内容は次の3つでした。

(1) インストラクショナルデザインとは何か
(2) 1コマの授業設計ワークショップ
(3) シラバス検討ワークショップ

この授業は高田馬場の教室とZoomを併用してのハイブリッド型でした。直前のお知らせでは「教室に来るのは2人です」とのことでしたので、それなら全部Zoomでいいんじゃないかと思いながら、久しぶりに高田馬場まで出ました。

行ってみると、教室に来たのは1人増えて3人となり、それ以外はZoomによる参加となり、授業をスタートしました。やってみるとこのハイブリッド形式の授業は意外に悪くなかったです。それは、目の前に3人の受講生がいることで、自分が話しやすいということと、直接のやりとりができるので臨場感があるということです。

そのことによってZoom参加の受講生からも積極的な質問やコメントがありました。もともと受講生が積極的であったという可能性もありますけれども、ハイブリッド型の授業でそれがさらに活性化されたという可能性は大きいでしょう。

今年度の自分のZoom授業では、受講生を入れて収録するという方式を取りました。これは講師が単独で話すよりも臨場感が高まるという効果がありました。これと対比させると、教室+Zoomのハイブリッド型授業は臨場感を高めるという点でより効果的なオンライン授業になるかもしれません。

これまでは、ハイブリッド型授業は、自宅でZoom授業をするよりも準備に手間がかかり、しかも、教室に来てくれる学生は少数でしたので、やる価値はあるのかどうか疑問に思っていました。しかし、今回の経験でやる価値は十分あることが認識できました。

これからコロナが長引くにしても、ハイブリッド型授業は受講生の選択肢を保証する点と、その授業が効果的であることを考えると、この形式が主流になっていくかもしれません。