KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

2年間続いた教える技術オンライン研究会(OGOK)はいったん終了です

2022年2月28日(月)

第6回教える技術オンライン研究会(最終回)を2月27日(日)にZoomで開きました。2021年度はこれで終わりです。4月からは私がサバティカル期間となりますのでいったん終了することにしました。とはいえ、研究会を通じてせっかく知り合いにもなりましたので、Slackにスペースを作って交流を継続していきたいと思っています。

・2020年度の内容

このオンライン研究会は2020年4月からスタートしました。2020年度は全部で10回開催しました。取り上げたトピックは次のようでした。

1. 統計手法
2. ICEモデル
3. 心理的安全性
4. 概念と変数
5. 限界的練習
6. エンゲージメント
7. 21世紀の教育
8. 授業の研究法
9. MMR

これと並行して、ライゲルース他『インストラクショナルデザイン理論とモデル』を読み進めました。この本は分厚いので、いくつかの章を選んで読んでいきました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4762831115?tag=chiharunosite-22

・2021年度の内容

2021年度は少しペースを落として隔月で開催しました。偶数月の最終日曜日に全部で6回開催しました。取り上げたトピックは次のようでした。

1. レビューマトリックス
2. 実習・PBL授業のオンライン化
3. 教えない授業:フランスの日本語教育はどう行われているか
4. リサーチクエスチョンと仮説はどう違うか
5. 論文の「結果/考察/結論」をどう書き分けるか
6. 自律性、主体性、自己調整学習、自己制御、実行機能
7. 日本の大学教育を考える

これと並行して、鈴木克明監修『インストラクショナルデザインの道具箱101』を読み進めました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4762829269?tag=chiharunosite-22

・2年間をふりかえって

以上の2年間をふりかえってみると、1年目はチュートリアル的な内容が中心であったのに対して、2年目はより実践的なトピックになっていました。また、ブックレビューでは、1年目のライゲルースの本は内容的にかなりハードでした。そこで、2年目ではインストラクショナルデザインのより基礎的な本に変更しました。

毎回の研究会の内容を、研究的なトピック(チュートリアル)、実践の報告(実践)、ブックレビュー(理論)という3本立てで組んでいきました。これはよかったのではないかと思います。ただし、この3本立てが研究会の2時間という長さに入り切らないこともしばしばありました。ここらへんは改善が必要だと思っています。

研究会が終わると30分前後で「アフター」という名前の懇親会を開きました。これはメンバー同士の交流を促進したのではないかと思います。メンバーは、日本各地から、またフランスやシンガポールから参加していますので、こうした時間が貴重でした。参加してくれたメンバーの皆さん、そしてバックアップしてくれたスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。また再開したときには会えるのを楽しみにしています。