2022年12月12日(月)
アドラー心理学会の学会誌『アドレリアン』のお手伝いをすることになりました。考えているのがどうやって論文の質を上げるかということです。
すでにわかっていることは、この学会の会員はみんな長い実践歴を持ち、したがって取ろうと思えば豊富なデータがあることです。しかし、それをどのように切り込み、焦点化し、考察し、文章にまとめるかというスキルがない。
そうすると学会として「論文の書き方講座」のようなコースを継続的に開いていく必要があります。並行して、論文指導ができるような人を育てていく必要もあります。そういう人が査読を請け負うことになるわけで、つまりは良い査読者を育てることになります。
査読者は、やってみるとわかることですけど、単に投稿された論文を読み、それを評価するという仕事ではありません。著者と(匿名ではありますが)論文を通じた対話を試み、いかにしてその論文を良いものにするかという仕事なのです。
そうすると、「査読者=論文指導ができる人」と「実践現場から論文が書ける人」の二段構えで育てていく必要がありますね。