KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

向後研究室では早期公開できる論文は全て公開していく方針です。

以下の論文はJ-STAGEのサイトからフリーで読むことができます。日本教育工学会の論文は、非会員は出版一年後からフリーで読むことができましたが、最近、論文の早期公開制度が始まりましたので、出版よりも早く読むことができるようになりました。

早期公開にはお金がかかりますが、向後研究室では早期公開できる論文は全て公開していく方針です。

大学通信教育課程の社会人学生における自己調整学習方略間の影響関係の分析
石川 奈保子, 向後 千春
日本教育工学会論文誌
(2017)
早期公開日: 2016年12月28日 40087

 

新人看護師を支援するプリセプター育成のための研修コースの開発と効果の測定
杉浦 真由美, 向後 千春
日本教育工学会論文誌
(2017)
早期公開日: 2016年12月28日 40063

 

大規模オンライン講座におけるeラーニング指向性の項目間の因果関係の検討
渡邉 文枝, 向後 千春
日本教育工学会論文誌
(2017)
早期公開日: 2017年02月03日 40064

博士課程の石川奈保子さんと杉浦真由美さんのそれぞれ筆頭の論文2本が『日本教育工学会論文誌』に掲載されました。

向後ゼミ博士課程在学中の石川奈保子さんと杉浦真由美さんのそれぞれが筆頭著者のフルペーパーが『日本教育工学会論文誌』40巻4号に掲載されました。

  • 石川奈保子・向後千春(2017)大学通信教育課程の社会人学生における自己調整学習方略間の影響関係の分析『日本教育工学会論文誌』40(4), 315-324.
  • 杉浦真由美・向後千春(2017)新人看護師を支援するプリセプター育成のための研修コースの開発と効果の測定『日本教育工学会論文誌』40(4), 337-347.

石川さんの論文は、eラーニングで学んでいる社会人学生の自己調整学習方略に関する研究です。また、杉浦さんの論文は、看護師プリセプターを育成するための研修コースに関する実践論文です。ぜひお読みいただきたいと思います。

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北播磨総合医療センターの看護部研修として「働くみんなが幸せになる"教える技術"と"勇気づけ"」の研修を実施してきました。

北播磨総合医療センターの看護部研修として「働くみんなが幸せになる"教える技術"と"勇気づけ"」の研修を5時間で実施してきました。50人超の方に参加いただきました。みなさんありがとうございました。

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この研修は「教える技術=インストラクショナルデザイン」と「生きることの科学=アドラー心理学」を組み合わせたものですが、やるたびにインストラクショナルデザインとアドラー心理学の相性の良さを感じています。

この2つは出自は全く違うものです。特にインストラクショナルデザインの源流はスキナーの行動分析から来ていますので、アドラーとは対極にあるわけですが、組み合わせてみると不思議なくらい違和感がありません。理論や原理は違っていても、現実問題の解決法としては一致することは別に不思議なことではないのですが、そこが楽しいところです。

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最近読んでいる『人間科学におけるエヴィデンスとは何か』という本では、人間科学を「人を支援する実践を支えるための学問」として定義しています。具体的には、保育、教育、介護、看護、医療、心理臨床というような学問です。こうしてみると看護領域から、インストラクショナルデザイン(教育)とアドラー心理学(心理臨床)への要請が出てくるのは不思議ではなく、もともとが人間科学という大きな流れの中にあるということに気づかされるのです。

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人間科学におけるエヴィデンスとは何か

人間科学におけるエヴィデンスとは何か