KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

1997-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アイデアを文章にすること

ギタリストで作曲家の高中正義がこんなことを言っている。「ミキシングやアレンジって絶対的な正解がない」(週刊文春、97.7.31)だから煮詰まると夜明けまでやってしまう、と。いい曲ができると自分は天才だと思うのだが、とも言っている。 これは作曲だけ…

研究と教育とはまったく違う

後期の授業に向けて教材づくりを始めた。科目は、統計学と認知科学である。作りはじめてみて、重大なことに気がついた。 研究教育と一言で言うが、研究と教育とはまったく違う別のことがらである。 このことに気がついたのは、この前まで研究者モードで学会…

言語表現授業への反応

前期の授業「言語表現」の最終課題は「書くことについて」であった。「UFO」や「捕鯨」や「常識に反すること」などといったテーマを押しつけられた受講生(しかし彼らは一方で自由テーマをひどく嫌っていたりする)は、このテーマを得るに至って、これまで鬱…

プログラムを書くことと文章を書くこと

文章を書くということは不思議な行為だ。常に曖昧なものを含んでいるし、自分が伝えたかったことが、読み手に正しく伝えられているかどうかを判定する方法もない。そもそも自分が伝えたかったことが、正しい文章に表現されているかどうかを確認するすべもな…

対話と独白

ホームページに日記やら個人ニュースを書いているが、これはいわば独白、あるいはひとりごとである。もちろん読者はある程度想定してはいるが、第一の読者は自分自身である。その意味で独白なのである。一方、会議室では、対話である。ニフティサーブのフォ…

SCSによる研究会/教育工学の理論と実践

教育工学会の研究会に出た。大テーマは「教育実践研究の設計と評価を考える」であった。今回は通常の研究会とは形式が違い、SCS=スペース・コラボレーション・システム、つまり衛星放送で各地をつなぎ、テレビ電話の大型版で研究会を進めるというものだ。鳴…

補助金は良い方法か

先日、科研費の説明会に行って来た。その中で講師が言った言葉が耳に残っている。 「私どもはできるだけ多くの先生方にいい研究をしていただきたく援助をしたいのですが、なにぶん予算が決まっていますもので。」 もっともだ。しかも泣かせる話ではないか。…

北陸心理学会に出てみて〜心理学を考え直す

先日金沢大学で開かれた北陸心理学会の大会に出た。数年前に会員になってから、ずっと不義理をしたまま大会には出たことがなかったので、今回が初めての出席である。今回も発表するものがなければ出るつもりはなかったのだが、コンピュータ利用のワークショ…

生き方はあるとき突然変わる

私はいわゆる夜型人間であった。それもつい一年前くらいまでそうだったのだから、37年間の夜型人間である。かなり筋金入りである。 中学・高校時代は、深夜放送にのめりこんでいて、よくパーソナリティにはがきを書いていた。もしかすると書く習慣はこのとき…