KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

1999-02-01から1ヶ月間の記事一覧

学生の成果を奪う教官

「ハラにイチモツ」(99.2.26)で「学生の成果を奪う教官」について読んだ。学術論文を誰が書くか、誰の名前で出すかは、就職や昇進などの重要な要因になることが多いので、うやむやにするのはまずい。筑波大学の院生が投稿した論文の第一著者が、出版の過程…

北陸三県教育工学研究会

福井大学で開かれている北陸三県教育工学研究会に参加している。この研究会は、富山、石川、福井の三県で持ちまわりで、年一回、大会を二月か三月に開いているものだ。 発表内容は、現場の先生による実践研究が多い。こうした発表は、特色があり工夫がなされ…

日記猿人ヌーディスト・ビーチ論

香子さんの日記が終わりになるということだ。熱心な読者ではなかったが、時々は読ませてもらっていたのでちょっとさびしい。しかし、またこれも私の持論だが、書く人はどういう形になっても書くはずなので、日記猿人という場を他の場所に変えるということに…

大浴場付きのホテルをインターネット予約

福井に来ている。明日の朝から教育工学の研究会があるためだ。富山から福井まで特急列車で一時間半ほどだけれども、朝から司会をしなくてはいけないので前の日に福井にはいることにした。 ホテルは「ホテル・リバージュ・アケボノ」というなんだか変な名前の…

白内障疑似ゴーグルでWebページを見ると

今年の卒論発表会での研究で知ったのだが、白内障疑似ゴーグルというものがあるそうだ。その名のとおり、白内障になったら、どのように見えにくくなるのかということを疑似体験しようとするものだ。同じように、車椅子に乗って、町の中はどのように歩きにく…

とうとう風邪か?

なんだかだるい。鼻水がちょっと出て、喉がちょっと痛い。咳は出ていないんだけれど。休まず続けていたバドミントンも今日はお休み。昨日の夜は熱はなかったんだけど、これはやはり風邪か。今年はインフルエンザのワクチンを打って、これまで元気でこれたの…

メールの返事が遅れててごめんなさい

「メールの返事が遅れててごめんなさい」ってコメントを見るたびに不思議に思うのだが、日記を書いているとそんなにメールが来るものなのか。ワシなんて今まで数えても半年で数通くらいだぞ(しくしく)。 まぐね「ハラにいちもつ」99.2.22より そういわれて…

彼は文芸家でしょ、科学者ではない

僕らが所属している学会にしても、たかだか数千人の規模ですよね。その学会誌に論文を出したところで、そのうちのごくわずかの人が読むに過ぎない。 まあ、そうですね。論文が出たからといって学会員全員が読むわけでもないし。そのごくわずかの人が読むだけ…

NHK教育「先生だって悩んでいる」を見て

きのうNHK教育で放映された番組「先生だって悩んでいる」を見た。全体をまとめると次のようになるだろう。 タイトルで「先生だって悩んでいる」というなら、私だって悩んでいるし、子供だって悩んでいるし、悩まない人間なんていないんだ、と反論したくなる…

力の抜けた日記

「なんか最近の日記、力抜けていない?」と妻から言われた。彼女はけっこう律儀に私の日記を読んでいてくれるようだから、的確な観察かもしれない。確かに昔の日記は、かなり肩に力がはいっているような気がする。最近のは、それに比べるといくぶんか力が抜…

大学の授業実践サイバー研究会

たとえば、月一回くらいの持ち回りでメンバーが自分の授業を紹介する。それはメールマガジンでもいいし、自分のWebページに掲示してもいい。他のメンバーはそれを読んで、メーリングリストを使って質問したり、議論をしたりする。最終的には、それらを編集し…

競争しつつ共同するという構図

大仰なタイトルをつけてしまったが、最近自分が凝りまくっているバドミントンからの洞察。冬はテニスができないのでバドミントンを週に三回ほどやっている。だんだん面白さがわかってきた。その面白さを構成する条件は何か。 バドミントンでもテニスでも卓球…

ののこさんどうしているのかな

ひょんなところでなつかしい名前を目にすることがある。 ぷるぷるにっきで「ののこのーと」という日記名が出て、なつかしいなーと思っていた。そうしたら今度はエニさんが「ののこさんどうしているのかな」と。 それから何ヶ月後のある日、突然ちはるさん(…

卒論と修論の発表会

大学の一年の締めくくり、卒業論文と修士論文の発表会があった。今年は発表件数が多かったため、朝九時から夕方五時までぎっしりと発表を聞いた。質疑の時間を含めて、卒論は一人10分、修論は一人20分だ。濃密な一日だった。 僕の先輩がこんなふうにいってい…

研究費に予算はない

「会社は政府ではない。予算を消費するためのものではなくて、企業としてひとつのモノを作って、それを売って儲けるのが仕事である。…会社の将来にとって絶対に必要だと思うから研究費を使うわけで、研究費があるから使うわけではない。…絶対的に必要な研究…

指導教授の退職記念パーティに出る

上京してきたのは、指導教授の退職記念パーティに出るためだった。早稲田大学の定年は比較的遅く、70歳である。しかし、何で大学の先生というのは、こう若々しいのだろう。冨田先生は私が学生でいたころとあまり変わっていなかった。まだまだ現役でやれそう…

サブ猿人の誕生と読む日記の決定因

このまま大きくなっていけば、日記猿人が無機質的なリンク集になるのは避けられないとして、日記猿人の分室を作ってはどうかという案内を読んだ。具体的には、日記猿人ライトというCGIプログラムを配布して、分室サーバ(サブ猿人)を立ち上げるということだ…

生きようという気持ちがわいてきた

生きようという気持ちがわいてきている。いや、何もこれまで鬱だったり、気持ちが沈み込んでいたり、落ち込んでいたわけではない。それどころか、逆に、毎日気分良く、生き生きと、上機嫌で生きていたのだ。 自分が毎日ベストの状態で生きているからこそ、実…

学会発表ノーネクタイ主義

学会発表の時の服装は、男であればたいていはネクタイにスーツを着るようだ。まあ、8割から9割はネクタイ着用。ところで私はどうか。大学院一年生の時に学会で初めての発表をしたときだけネクタイをつけた。というよりはつけさせられた。そのときノーネク…

山びこ学校と無着成恭

このテレビ番組をたまたま見た。山形での山びこ学校でメディアの表舞台に引き出された無着成恭は、「自分の名声のために村の貧乏さを売りものにした」という言葉を投げつけられ、山形を去る。明星学園の教員を経て、今はカンボジアで僧侶となり、そこに山び…

自分の生きる価値は自分で作らなくてはならない

野田さんの集中講義三日目で最終日。感動的な講義。そのメモ。 臨床心理学は次のように第二のパラダイムに移った。第三のパラダイムはまだない。 原因論 → 目的論 要素論 → 全体論 客観主義 → 認知主義 精神内界論(intra-personal) → 対人関係論(inter-perso…

エピソードを物語化する信念システム

野田さんの集中講義二日目。初日よりも受講生が増えている。しかも昨日はみんな教室の後ろの方に固まっていたのに、きょうは前の席が埋まっている。だんだん受講生が消えていく授業はあるが、増えていく授業は珍しい。私は午前中は女子短大の講義のため出ら…

野田俊作「アドラー心理学」集中講義

三日間の集中講義でアドラーギルドの野田俊作さんをお呼びしている。聴講学生は20数名。学外からは富山・金沢から女性3名と、富山県内のカウンセリング指導員の男性4名が参加。私も時間の許す限り聴講している。集中講義で呼んでくる先生にはすごい人が多い…

大学についての世論調査

同じ日の読売新聞に全国世論調査の結果が出ている。99年1月に有効回答数2006人から得たデータだ。 入試を資格試験的にすることについて、望ましいが64%、望ましくないが29% 学力試験をやめて面接や作文にすることについて、望ましいが46%、望ましくないが46%…

選考プロセスを見せないことの弊害

「こうした予算配分システムの確立が必要と痛感した。日本の研究費の配分は不透明すぎる。米国では審査過程も研究者に説明される」と林助教授はいう。/日本のプロジェクト研究のほとんどは、省庁が選定したテーマに基づき事実上役人が選定した"著名な学者"…

コレはアレを滅ぼすか?

1月25日付けの朝日新聞で松岡正剛さんが「マガジントリップ」というコーナーで雑誌『季刊・本とコンピュータ』を取り上げている。私はこの雑誌を創刊号から買っているが、今年の冬号はまだだ。どうも季刊雑誌というのは月刊や年刊雑誌に比べて買い忘れる確率…

話すのは快感、聞くのは苦痛

昨日の続きで、松田卓也さんの講演のメモから妄想を膨らませる。 プレゼンをするには「話すのは快感、聞くのは苦痛」ということをまず認識しなければならない。おばさん同士の井戸端会議でも、おじさん同士の飲み会でも、ちょっと観察すればわかるが、みんな…

プレゼン道入門

神戸大学理学部の松田卓也さんを呼んでの「プレゼン道」講演会に出る。富山大学では教養科目として「言語表現」を全学で開いており、その部会の恒例企画で毎年全国から「話す、書く」の専門家を呼んでいる。学生は40人ほど集まっていた。さすがに話は面白く…

そばがきにして食べちゃった

先週末、山形県天童市に行ってうまいそばを食べたときに、おみやげとしてそば粉を買ってきた。学芸大学の先生にそば打ちが趣味の人がいて、以前天童のそば粉を送ってあげたらとても喜んでおられた。今回もそのつもりでおみやげを買った。 近々その人と東京で…

何かにハマる人を擁護する

「自分の持っているスキーマをいつでも変容させる準備ができている人」 の特徴として「傷つきやすさ」をあげておられるが、そうするとオカルト的な宗教にハマりやすいのも「自分の持っているスキーマをいつでも変容させる準備ができている人」ということにな…