KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

そして私は満足して帰る

お知らせ。

2000年から2001年にかけて行った科研の報告書が刷り上がりました。「個別化教育システム(PSI)のネットワークによる遠隔教育化に関する研究」というテーマで行ったものです。「遠隔教育化」というところまではいかなかったのですが、PSI方式の授業についての全体像がわかるように書きました。PSIについてのイメージがつかめると思います。全38ページのコンパクトなものです。ご入り用の方は、送付先を明記の上メールでお申し込みください。無料です。

あいかわらず、娘を幼稚園に連れていっている。幼稚園に着いて、カバンを所定の位置にかけたり、ノートに出席シールを貼ったりして、一通り儀式を済ませると、15分から20分くらいの間、いっしょに遊んでいる。遊びの内容はその日によりさまざまだ。粘土だったり、紙を切って薬屋さんごっこだったり、外に出てブランコだったりする。遊びに満足すると「パパ、もう行っていいよ」と許しが出る。

私は帰ったふりをして、門のところでしばらく様子を見ている。きょうは同じクラスの女の子とブランコの取り合いになった。ひとつのブランコをその子と娘がつかんで放さないまま、にらみ合いをしている。なんか犬と同じだな。そのままケンカにはならずに、娘が引き下がってブランコを貸した。譲ったというのではなく、にらみ合いに負けたという感じだ。こういうとき家ではすぐ泣いて(妹にすら泣かされる)パパに助けを求めるのに、幼稚園では泣かない。こういう発見がおもしろい。そして私は満足して帰る。