KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

一冊の本の影響力

富山県私学教育研修会の国語の分科会で助言と講演をする。聴衆は60人くらい。司会者が「これが富山での最後の講演になります」と言っていたが、本当に最終講義風になってしまった。みんな熱心に聞いてくれて、いい感じだった。

富山には12年間いたわけだけれども、こんなふうに講演に呼ばれることは数えるくらいしかなかった。それでも徐々に呼ばれることが増えてきたのは、『自己表現力の教室』を書いたおかげもたぶんにある。

今回も、人選の段階で、この本の著者の話を聞きたいという提案があって、お呼びがかかったとのことだった。ありがたいと思う。その意味で、一冊の本の潜在的な影響力は大きなものだ。とりわけ一般向けに書いた本は苦労が多かったぶん、そうした力がこもっているような気がする。中学生くらいがちゃんと読めて、意味のあることを説いているような、そんな本を書きたいと思う。