KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

水道のレバーと地震

所沢のマンションから、富山に家に帰ってくると調子が狂うのは、キッチンの水道レバーのせいである。

ふたつの家とも、まったく同じワンレバー方式で、上下に動かすと水量が、左右に動かすと水温が調節できるようになっている。見かけもまったく同じ。

しかし、所沢ではレバーを下に動かすと水が出るのに対して、富山では上に動かすと水が出るのである。まったく反対。それで、富山方式に慣れていた頃は、所沢で水を止めようとしてつい下に動かしてしまい、どばーっと水を出していた。現在は、むしろ所沢方式に慣れたので、富山で水を止めようとしてレバーを上に動かしてしまい、どばーっと水を出しているのである。

この違いは地域による違いではなくて、その水道レバーが古いか新しいかによって決まる。新しいレバーであれば、富山方式、つまり、下に動かすと水が止まるようになっているのである。所沢のマンションのレバーは古いままなので、逆に上に動かすと止まるようになっている。

新しいレバーが、下に動かすと水か止まるように変更になったのは、阪神大震災以降のことだと聞いた。地震で上からものが落ちてきたときに、レバーに当たってレバーが下がったために水が出っぱなしになったケースがたくさんあったそうだ。それを防ぐためには、レバーを下げたときに水が止まるようにしておけばいいわけだ。