- 作者: S.ヴォーン,J.シナグブ,J.S.シューム,井下理,柴原宜幸,田部井潤
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 1999/02/01
- メディア: 単行本
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フォーカス・グループ・インタビューの哲学から、準備と実施、データ分析、そして誤用の避け方まで、包括的に解説した本。
フォーカス・グループ・インタビューの目的は、合意形成をすることにあるのではなく、むしろそのテーマについて人々の意見の広がりを理解することにある
というフォーカス・グループ・インタビューは、個人インタビューをしのぐ実用性がある。それは:
- 相乗効果性
- 雪だるま性
- 刺激性
- 安心感
- 自発性
ということで、逆にいえばこうした特長を生かすインタビューをセットする必要がある。
フォーカス・グループ・インタビューでの参加者の抽出は、調査計画にどれほど貢献しうるかという基準に基づいてなされる「有意標本抽出」による。このため見出された知見の一般化には制約がかかるのだが、反復の論理である程度は可能とされる。
もう一つのポイントは、訓練された司会者を立てることで、アメリカでは司会訓練プログラムも開発されているとのこと。