KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

内定が何勝何敗って?

Island life 4/27の日記より。

就職活動中の学生さんのweb日記をちらほら拝見。 何十社も受ける志望者よりも、それをさばかねばならない面接官の方にシンパシーを感じてしまう。 とりあえず、内定が取れた数を「何勝何敗」などと称している志望者とは仕事したくないなあ。 貴方は会社と闘っているんですか、と聞きたくなる。

当然のことながら、採用するほうは「一緒に何かを作ってゆけるか」という点を、 様々な条件を勘案して判断しようとしているわけで。 その会社の中で不足する、あるいは伸ばして行きたい能力と、 志望者の方向がマッチしたら来て頂くってわけだ。 逆に能力が高くたってそれが会社の方向とは違ってたら仕方無い。 ひとつのモノサシで評価してある基準以上ならOK、というのではない。

このくらい、グループで何かを作ろうとした経験があればわかるだろうに。 何故、入学試験や資格試験と同じような感覚でいる人が多いんだろう。

最後のフレーズ。本当にそう思う。何十社も回るってことは、自分が何をやりたいのかわかっていないということの証拠だ。あるいは、ある種のゲーム? 自分がどれだけ高く売れるかということを確かめるための? 「いや、本当に自分が何をやりたいのかわかんないんですよ」と言うかもしれない。それは正直な答えなのだろう。しかし、それを考えるためのモラトリアム四年間だったのだけれどね。

自分が就職したときは、会社まわりをして2社目で、これだという会社が見つかった。あとは、そこだけに集中して、他は受けなかった。結局そこに入社した。行きたいところが見つかったのに、なぜ他を回る必要があるのか。「他は回っていますか?」と人事担当者が聞いた。「いいえ」。それはウソではなかった。それで気持ちは伝わった。