KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

お弁当

やはり脳が老化しているらしい。記憶がすっ飛んでいることがよくある。

駅から大学行きのバスに乗って、席に座ったところで気がついた。お弁当がない。おにぎりふたつとバナナ一本とみかん一個のはいった、無印良品のランチバッグ(グレー)。どこかで忘れてきたらしい。マンションを出るときは持っていたから。

あわててバスを降りると、直前に寄った郵便局に向かった。ATMか窓口だ。しかし、見あたらない。

ええと、その前はずっと歩いているからバックを離すことはない。あ、そうだ。マンションを出るときにiPodのイヤホンを着けるために、植え込みにお弁当バッグを置いたじゃないか。それだ。歩いて15分のマンションまで戻る。しかし、ない。

誰かが持っていってしまったのかなあ。くそぅ、せっかく作った弁当なのに(ただのおにぎり)。しょうがない、がっくりして、また片道15分の道を歩いた。

駅について、もう一度だけ郵便局を見てみようと思った。窓口のお姉さんに声をかける。「あの、忘れ物、届いてませんか」。お姉さんは疑い深そうに「なんの忘れ物ですか?」と尋ねる。「お弁当の入った袋なんですが」。「あ」といって、お姉さんは後ろから無印の袋を出してきた。ああ、やっぱりここに忘れていたんだ。

私はお弁当を受け取った。