BGM用にiTunes Storeから、Chillout（リラックス用エレクトロニック音楽）のオムニバスを購入する。50曲とか100曲で1,500円という大雑把な値付けに、これからの時代を感じる。1曲でなんと 数十円だ。
特に指定のアーチストというわけではなく、リラックスするのに「役立つ」音楽であれば、それをまとめて買うというやり方だ。特定の目的のための音楽を買うわけだ。
iBookストアが開業すると、こんなふうな「文章の買い方」が成立するのかもしれない。特定の目的のために、多数の著者の文章の一部分が集められ、並べられて、たとえば1,500円で売られる。
この特定の目的というのが想像力の問題だが、たとえば、「○○について知りたい！」というのであれば、そのトピックについてのさまざまな文章が集められる。もちろんそこから一冊を読みたいというのであれば、そこへのリンクをたどればよい。しかし、大抵はそこまで行く必要もなく、そのトピックの全体像をだいたい知りたいという特定の目的が達成される。
