第98回日本エスペラント大会は、韓国の城南市で開かれた。私にとっては、実質的なエスペラント界への復帰。それが韓国だったということも、何か縁を感じる。
行ってみれば、タイムスリップしたような感覚。若い頃に一緒に活動した面々と、そのときの若い私にいろいろなことを教えてもらった人たちに会うことになった。
私は大学の時からエスペラントを始めたのだけど、エスペラントは単なる言語ではなくて、大人の世界への入口だったな。日本エスペラント学会が、本郷から早稲田に移ってきて(1978年)、そこに入り浸っていたときに会う人々は学生ではなくてみんな大人だったから。それも長年エスペラント運動に注力してきた筋金入りの人々だった。
タイムスリップしたような仲間に会って、「どれくらい会っていなかった?」と考えて、「エスペラント百周年のポーランドでの世界大会以来じゃない?」と思い巡らす。それは、1987年だ。20年以上前ってこと? そんなわけはない。
2001年の宝塚での日本大会以来だってことがあとでわかった*1。そうか、十年ぶりか。十年ぶりなんだ。