調査は国内の公私立の短大3校・大学2校を対象に行われ、天文学に関する基礎知識を選択式の問題を9問出題。1年生を中心に667人が回答した。調査を行う際の取り決めで、調査対象の学校名は明らかにされていない。
日没の方向を聞いたところ、正解の「西」と答えた人が75%で、「東」と回答した人が22％にのぼった。「南」「北」と答えた人も、あわせて3%いた。南半球で日没する方向を聞いと、正解の「西」は44%に低下し、「東」が37%に増加した。
1999年に『分数ができない大学生』という本（http://www.amazon.co.jp/dp/4492221735/）が出されて、話題を呼んだ。
私自身も次のような問題を使って調べてみた（私立大学241人）。
- (1) 3/7 ÷ 2/3 （分数を分数で割る）
- (2) 2/5 ＋ 1/3 （通分の必要な足し算）
誤答率は、それぞれ4.2%, 3.3%であった。これをもって「分数ができない大学生」と声高に主張することはできないだろうというのが私の結論だった（http://d.hatena.ne.jp/kogo/19990615/p1）。
今回の「日没の方向は東」と答える大学生が22%というのも、その問題の出し方とともに検証される必要があると感じている。
しかし、大学生もいろいろなことをテストで試されて、難儀なことである。
