KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

パーソナルカフェの5日間でわかったこと

実際のところ、これまではゼミでも何でもオープンにしてやるということをモットーにしてきました。それは、他の人の研究の進め方を見て,その人が何かを学ぶことを期待していますし、また、そこで私が出した指示やアドバイスを自分に当てはめて考えてもらうことを期待しているわけです。それがうまく行けば、こちらはあらためて同じような指示やアドバイスを出す必要はなくなり、よりスムーズに研究が進んでいきます。また、他の人の研究を知ることで自分の研究の幅を広げることができます。それに私自身がラクですしo(^▽^)o

複数人によるオープンなゼミ指導は、このようなメリットがあります。しかし、同時にデメリットもあります。それはもっぱら人間関係に起因するものです。たとえば、他の人がいる場では、簡単なことを質問するのをためらってしまうことや、相手を傷つけまいとして率直な提言を避けてしまうなどといったことです。グループメンバーがお互いに相手を尊敬し、相手を信頼していれば、このようなことは起こりません。だから、グループでやるためには、相互尊敬と相互信頼の構築をまずクリアしなければなりません。しかし、これは少し時間がかかることがしばしばあります。

したがってオープンなゼミ指導と並行して、個別的な一対一の話し合いが必要です。それは、毎回でなくてもいいし、時々やれば、時間を掛ける必要もありません。今回の感触では、15分から長くても30分くらいの時間で十分だと思います。その時間で率直に思いを伝えることができれば、研究指導はうまく行くような気がします。ゼミの前後にそのための時間を取るようにするのもいいでしょう。あるいは、たまたま研究室を訪問したというときでもいいでしょう。また、全体での飲み会のときに、ちょっと離れて一対一の対話をするというのでもいいと思います。