KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

生きようという気持ちがわいてきた

 生きようという気持ちがわいてきている。いや、何もこれまで鬱だったり、気持ちが沈み込んでいたり、落ち込んでいたわけではない。それどころか、逆に、毎日気分良く、生き生きと、上機嫌で生きていたのだ。

 自分が毎日ベストの状態で生きているからこそ、実は「いつ死んでもいい」と思っていたのだ。今死んだとしてもやり残したことはない、なんて考えていた。それは私のポリシーにまでなっていた。

 しかし、今は違う気持ちになってしまった。「いつ死んでもいい」なんて考えることは巨大なセルフ・ハンディキャッピングなんではないかと。セルフ・ハンディキャッピングとは自分で自分にハンディを設けることだ。たとえば、試験前に友人に「全然勉強してないよ」ということなど。そうやって万一失敗したときのいいわけを前もって仕掛けておくこと。こうしたことを人はよくやる。遠慮や謙遜もこうした心理が裏で働いていることがある。

 「いつ死んでもいい」はおそらく巨大なセルフ・ハンディキャッピングだ。「あの人が生きていればもっとすごい仕事をしたんだろうけどねえ」と他人にいわせる姑息な仕掛けだ。それを読み解いてしまった私は、今はちゃんと生きようと思っている。