- 作者: ジョン・デインズ,小川剛,妹島長子
- 出版社/メーカー: 全日本社会教育連合会
- 発売日: 1996/07
- メディア: 単行本
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おとなは、学習者としての自分に自信を欠きがちであり、また自分の力を過小評価するようである。かれらはとかく心配しすぎで、間違いをおかす危険をあえてしようとはしない傾向をもつ。
受講者間の競争は避けるように。しかし、よくやっている人や懸命に努力している人たちの名をあげることは、なにもわるいことではない。
授業案を明確に示す方法には、たった一つの記述のしかたがあるのではなく、また「最良の方法」もない。案のなかに含まれるものとしては、次のようなものがあるだろう。
- 何をすべきかについての時間的な順序性による心覚え
- 縦に見出しのついた一覧表:「時間配分」、「目標」、「内容」、「方法」、「機器」など。
- 縦に見出しのついた一覧表:「受講者は何をするのか、およびその理由」、「チューターは何をすべきか」、「どんな手段で」、「いつ」など
- 作業経路図:「何を」>「どのように」>「いつ」の流れを示す図、つまり四角の囲みを示す枠と矢印からなる。
どの形式に決めるにせよ、授業中に起こったことを書きいれるスペースをあけておくこと。
配付資料
- 骨子:要点を書きだし、空白のスペースを残して、授業中に受講者が書き加えられるようにする。
- 課題:人びとに取り組んでほしい課題や活動を明確に記す。
- 引用した記事など
- 推薦図書:テキストの内容の「質」と重要度をなんらかの記号で示す。
- 図表:図表の見出し部分を空白にしたり、あるいは部分的に記入したグラフィックをコピーし、受講者が共同で書きこむ。
成人教育のためのTipsを集めた本。インストラクショナルデザインの考え方も、まるで常識であるかのように取り入れられている。