KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【ブログ】札幌遠征:ノマドワークスタイルが身についてきた

2023年1月2日(月)

2022年12月下旬に札幌に遠征してきましたので、そのときのことを書いておきましょう。

この遠征を含めて、この一年で、ノマドワークスタイルが確立してきたような気がします。

## 私のノマドワークスタイル

ノマドといっても、私の場合はたえず場所を移していくというものではなく、基本は所沢の自分の部屋です。ここが一番落ち着きます。すべてのものがあるべき位置にあるということで落ち着くのです。以前は大学の研究室がその場所になっていました。しかし、コロナ禍をきっかけにして、自宅が基本の場所になりました。

ノマドワークをしたいときは、気分を変えたいときと誰かと打ち合わせに出かけるときです。今では簡単にZoomで打ち合わせができるわけですけれども、それは最小限の情報交換にすぎません。チームのメンバーも含めて、なにかわからないものに取り組みたいときには、__対面で、雑談も込みにして、比較的長い時間をかけて、__話し合うことが必要だということがわかりました。そういうときに出かけようと思うわけです。

出かけるためには、その準備が面倒なものではないことが大切です。持っていくものが固定化すれば、出かけるのは簡単です。出かけるパターンができたということです。

MacBookですら、持っていかなくても大丈夫ということがわかりました。iPad miniですべてのことができます。最初は画面タイピングなんかできないと思っていましたけど、やってみればそこそこ打てます。私はキーボードでは(絶滅危惧種の)「カナ文字タイピング」なので、画面タイピングのローマ字打ちが面倒なのです。でも、やってみればそこそこの速度で打つことができます。

それから、長い文章を打つ場合は、音声入力を使えばいいのです。音声入力もかなり進歩してきて、以前のようにとんでもない文章に変換されるようなことはもうありません。かなり文脈を勘案して変換してくれます。

というわけで、「出かけるときにはこのパッケージ」というのが決まってきました。それによって気軽にノマドをすることができるようになってきました。

## 頭、身体、人間関係、心の平穏

今回の札幌遠征は特に充実していました。ノマドワークスタイルが安定してきたということなのでしょう。まとめてみると次が要因のようです。

1. 卒論作成テキストの打ち合わせが進められた。
2. 北大での人脈が広げられた。
3. 氷点下テニスができた。
4. のんびりできた。

__頭、身体、人間関係、心の平穏__の4点が満たされたということがポイントです。充実というのは、何か特定のことを集中してやるケースと、多様なことをバランスよくやるというケースがあるのかなと思いました。ノマドは後者を追求したいときに特によく効くのかもしれません。

## 少人数のフリースタイルワークショップ

南1条病院を会場にして、2時間のフリースタイルワークショップを行いました。参加者は10人でした。やり方は、最初に名刺大の無地のカード(5x3情報カードとして売られています)を配布して、質問でも、お悩みでも、何でも書いてもらいました。その紙を回収してから順不同で質問に答えていきました。

5x3カードに質問を書いてもらう

このやり方は、どんな質問が出てくるか分からないので、とてもスリリングです。聞き手にとっては、今自分が1番聞きたいことを聞けます。話し手にとっては、もらった質問に自分が持っている理論をどのように結びつけるかということが勝負です。

そんな感じで、スリリングで楽しい2時間になりました。このフリースタイルワークショップは、これからも折に触れて開催していきたいと思います。何よりも、やっている私自身が楽しいのです。

## 卒業研究テキスト作成の打ち合わせ

北大のナオコの研究室で、卒業研究テキスト作成の打ち合わせをしてきました。これは、2年間のゼミで、質的研究、量的研究、テキストマイニングの混合研究を完成させるためのテキストです。普通の大学であれば、この3つのうちひとつの研究でも卒論として認定されるでしょう。

私はもうあと2年で退職して、ゼミも持つことはなくなるわけですけれども、これまで20年に渡って卒論指導をしてきたノウハウをテキストにまとめておきたいと思っています。そうしておけば、いろいろな大学の卒論ゼミでこれを使って進めることもできるでしょう。また、学生が単独でこのテキストを見ながら卒論研究を進めることもできるでしょう。

研究はどんなところからでも始めることができて、いろいろな手法があって、楽しいものなんだと思ってもらえるような、そんな感じでまとめておきたいのです。

テキストはもう書き始めていて、3人がそれぞれの画面を見せながらアイデアを出して行きました。そういうときに1台のディスプレイがあると便利です。最近のパソコンはUSB-Cでつながるものが多いので、ケーブルの抜き差しだけで自分の画面が共有できます。便利になりました。

 

各自のパソコン画面を共有するためのUSB-Cでつながるモニター

2022年のふりかえりと2023年への展開

2023年1月1日(日)

2023年あけましておめでとうございます。去年2022年1月1日の記事を見ながら、恒例の「去年のふりかえりと今年やりたいこと」を書いてみたいと思います。


順に検証していきながら、2023年にやりたいことにつなげていきましょう。

(1) 本を書く
これはできませんでした。でも、何回か講演をして、構想が固まってきたような気がするので、2023年には形にしたいですね。『上手な教え方の教科書』を展開させた、インストラクショナルデザインの実践編という位置づけになると思います。

(2) オンライン研究会は拡張して続ける
これはやりませんでした。せっかくのサバティカルイヤーでしたので、いったんすべてのことを手放してみようと考えたのが理由です。これはよかったのではないかと思います。完全に充電できたからです。2023年は、月一回の「教える技術オンライン研究会 (OGOK)」を再開することを予定しています。この研究会ごとに、前項の本を一章ずつ書いていけたらいいですね。

(3)ワーケーションに行く
これはめちゃくちゃいきました。毎回が良かったし、楽しかったです。これが2022年の大収穫かな。頻度は落ちますけど、2023年もいろいろなところに行って、ワーケーションしたいです。私の知らない、すてきな場所がたくさんあるはず。

(4)教材となるものを整理していつでも使えるようにする
これは2023年に実現したいと思っています。「卒論の作り方」をテキスト化することを計画していて、すでにスタートしています。2023年度に入ってくるゼミ生が通学生・eスクール生ともに最後のゼミ生となります。この20年に渡って、私がゼミをどのように進めてきたのかということをテキストとしてまとめておきたいと考えています。

ゼミのやり方は、専門領域によっても、また教員によっても千差万別です。しかし、何か共通のものがあり、それが他領域でも応用可能であったら、このテキストが参考になるかもしれないと考えています。

(新) ライティング・ワークショップを企画する
「書くことがスタートであり、同時にゴールである」というコンセプトで「ライティング・ワークショップ」を企画していこうと思います。日常を書き留めておく文章から、研究論文までを貫くような書き方のトレーニングをどのようにしていけばいいかということを探りたいと思います。

その実践の場としてライティング・ワークショップを開きます。書くことによって研究がスタートし、研究は書くことで完結するというイメージです。つまり、書くことと研究することは、考えるという媒介を経て、一体であり同じことなのです。

(番外) テニスは204日
ところで、「テニスは年間250回を目指す」ということを宣言していました。数えてみたところ、合計204日でした。目標には届きませんでしたけど、一年の56%の日でラケットを振っていたことになります。悪くないですね。今年もコートを走りまわりたいと思っています。

【2022年】皆さんはどんな一年でしたか

2022年12月31日(土)

2022年の締めくくりの1週間はコロナになっちゃったけど、そんなこともあるよね。どんなに注意していても、確率の問題なので。

さて、2022年サバティカルイヤーは良き日々でした。残り3ヶ月あるのでもう少し楽しんでいきましょう! 皆さんはどんな一年でしたか。

ps
最近ヘビロテしているMeute(モイテ)をどうぞ。こんな組み合わせあったか!という音楽です。

https://www.youtube.com/watch?v=2loN0JFZa0Y