2022年12月30日(金)
7&iホールディングスの企画による研修をしてきました。久しぶりに4時間の持ち時間の楽しく充実した研修でした。新横浜駅近くにある研修センターは宿泊室、レストラン、企業文化を伝える展示を持つ、すばらしい施設でした。研修参加者は、対面組、Zoom組ともにやる気まんまんで、それは研修後に質問者が列を作るというところからも感じられました。こういう企業は伸びると思いますね。こういうところから企業風土が作られるのだと思います。私は経営学者ではないですけど。
参加者の何人かの方がすでに私の『上手な教え方の教科書』を読んでくれていましたので、その土台に立ってその先に進むことを目指しました。ロケットモデルやマイクロフォーマット、レッスン/ゲームモデルなどのモデルがIDのツールとして、研修設計の中でごく当たり前に使われるといいなと思いました。そして、ここでその兆候を見ることができました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4774174610?tag=chiharunosite-22
***
研修が終わったあとでも何人かの人が個別に質問しに来てくれました。こういうのはすごくうれしいですね。その質問は、研修の内容自体ではなく(そうした質問は研修の中で受け付けていますので)、もう少し別角度の質問です。
__Q1) 先生の資料のように簡潔にアイデアをまとめるにはどのようにしたらいいですか。会議や議論のときにうまくまとめることができずに苦労しています。__(この研修の資料はA4判横置きで4ページでした。これで4時間分です。ちなみに手書き)
A1) 大きな枠組を勉強しておくことが必要です。この意味で、自分の専門をピンポイントで勉強するだけではなく、より広い歴史と文脈を学んでおく(これを教養と呼ぶ)ことが必要なのです。大きな枠組を持っていると、複雑に交錯した議論を一貫性のある視点で整理することができます。
__Q2) 参加者の発表中に先生がポストイットに何か書いているのはなんですか?__
A2) 発表内容をメモしています。質問されたときもその内容をメモしています。これはコメントするときに必要であることがひとつ。もうひとつは、研修内容の記録として残しておくことです。自分が作った資料は手元にある一方で、そのとき参加者がどういう発言や発表をしたかは記録に残りません。ビデオを撮っておけば記録には残りますけれども、ビデオをもう一度視聴することは多分ないです。ですので、その場でポストイットにメモするのが一番いい方法です。
研修や講演で毎回同じことを話したとしても、そのときの参加者の反応や質問やコメントは違ったものになります。この情報こそが私にとっての勉強、あるいは研究の材料になるのです。ですからメモをとって記録に残しておくのです。
写真はポストイットに書いたメモをまとめて写真にとったものです。Macの「メモ」アプリにある「書類をスキャン」機能を使うとこのように読みやすい写真が撮れます。