KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ディズニーワールド

今日はマルチメディアとその教育効果についての研究にそった現場視察をするため、ディズニーワールドのエプコット(Epcot)に出向いた。

エプコットへ

エプコットはディズニーランドとは趣が違い、ディズニーキャラクタは前面に出ることはなく、どちらかというと環境、生命、地球、科学技術といったことを啓蒙するためのアトラクションという感じだ。だからかなり教育色が濃い。たとえばUniverse of Energyは石油のエクソンが提供しており、古代のエネルギーから未来のエネルギーまでを、シナリオにして見せる。

たいていのアトラクションは、簡単な(それでもかなり凝った)映画を導入として見せ、十分に先行オーガナイザーの役割を果たしてから、乗り物に乗って探検するなどの本編のアトラクションにはいる。このように教材設計としても学ぶべき点が多い。もちろん、映像や音響効果は実に参考になる。

また、Nestleの植物の研究所をそのまま公開してアトラクションとしている。ここでは研究の成果やどんなことをしているのかということについて、次の世代に受け継ごうという姿勢がクリアに出ている。けっして閉鎖的にならず、オープンにしていくことがひとつの研究所の仕事になっているのだ。

今日は平日のせいか、行列も長くなく、どれも20分以上待つことはなかった。ただし、エプコットは単純に乗り物のスリルを求めても満たされないだろう。乗り物のアイデアとしてはディズニーランドからの借り物が多い。そうではなく、勉強しに来たのだと思うといいのではないか。そのなかでも特におすすめは、コダックが提供しているImagination Institute(想像力研究所)だ。この3Dのアトラクションは本当に良くできていて、絶叫間違いなし。私が感心するのは、アトラクションの前座である、短い映画で、イマジネーションをつかおうということを主張する映画なのだが、スチル映像を中心にしてシンプルに力強く(それとなくコダックを連想させて)できている。