人生を複雑にしない100の方法 (講談社プラスアルファ文庫)
- 作者: イレインセントジェームズ,田辺希久子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/06
- メディア: 文庫
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Elaine St. James: Simplify Your Life, Hyperion, 1994
ある日ふと予定表を眺めていて、こんなこみいった人生はもうたくさんと思いました。そして、シンプルライフに取り組むようになったのです。
自分でホームページを作ったり、他人のホームページを訪問したりするようになって感じることがある。それは「シンプルが一番」ということである。凝ったレイアウト、凝ったグラフィック、凝った背景色と文字色は、ただ本文を読みにくくするだけだ。誰のためにもなっていない。無駄な部分に凝ることは、作者の時間を奪い、読者の目の疲れを増すだけだ。特に「Starting Java...」のメッセージが表示されたときの虚しさ。読者を無意味に待たせ、しまいにはブラウザをフリーズさせる。こんなホームページには二度と来るものかと思う。
変な話題からはいってしまったが、この本は人生をもっとシンプルにしようと提案する。シンプルにすることで、いらいらが減り、生きることの喜びを素直に味わうことができるのだと教えてくれる。実際、私たちを悩ませたり、いらいらさせたり、ストレスを増したり(デートや結婚などの楽しいイベントもストレスの原因である)するような原因を整理することで、ただ単純に生きることのすばらしさを味わうことができるのだ。
たとえば、
- テレビを見ない
- 雑誌の定期購読をやめる
- 新聞をとるのをやめる
マスメディアは欲求不満発生装置である。こんなに楽しいイベントがありますよ。こんなにおいしいワインがあるよ。こんなにいい儲け話がありまっせ。これまでになかった新製品がでました。こんなすてきな家に暮らしてみませんか。このままではあなたは会社で生き残れませんよ。いまやパソコンは常識です。あなたの車選びは間違っている。これを知らなければあなたは流行遅れだ。こういった情報を垂れ流しては、あなたを焦らせる。こうしたプログラムに踊らされて、あなたは人生の意味をとりにがす。対策は簡単だ。テレビを消す。雑誌を読まない。新聞を読まない。
たとえば、
- システム手帳の奴隷になるのをやめる
- 本当にやりたいことを探す
- 仕事の量を減らして、仕事を楽しむ
- 人間関係をすっきりと
- 他人を変えようとしない
- ノーといいなさい
人生の正午(四十歳)を過ぎたら、これまでにほこりのように降り積もったものを捨てていきたいと思う。義理の付き合い、会合、年賀状のやり取りをまずやめよう。本当に自分がやりたいと思うこと、自分がやるべきこと、自分しかできないことをやり、それ以外のことは例外なく「ノー」と言おう。そして、うわべだけの人付き合いの良さを捨て、ごく少数の本当の友達を大切にしていこう。
そして、
- 日記をつける
それは自分がどんな生き方をしたいのかを確かめる一番いい方法だからだ。私はこの本で、アメリカでは多くのコミュニティ・カレッジや成人教育プログラムで「日記の書き方」の講座が開かれているということを知った。私はアメリカのこういう(ニーズに対して節操のない)ところは好きだ。日本でも開きたいものだと思う。
さて手始めに、私もパソコンのファイルとフォルダを整理することにしよう。それからもう一つ、メーカーはシンプルなパソコンをつくって欲しい。メーラーとブラウザとエディタだけが動く小さくて安いシンプルライフ・パソコンをつくって欲しい。ただしスケジューラーを入れてはならぬよ。