頭の良さは一種類ではなくて、さまざまな「知能」がある。というのが最近の「頭の良さ」をめぐる研究の進展である。多重知能やEQなんかは話題になったもののひとつ。
「利発な人」と呼ばれる人がいる。一度にいろいろなことを同時に考えられる人。ちょっとしたアイデアを気軽にいえる人。そしてそのアイデアが核心をついている。そういう人は、思ったことを躊躇せずにぼんと出してくる。周りの人がそれについてどう思うかということを全然気にしない。だからとりあえず思いついたことを言ってみる。他人の意見についても、面白いと思えばそう言うし、つまらなければそう言う。他人の感情をおもんぱかるということをしない。ということは、今直面している話題や問題について集中しているということだ。
そういう人を苦手とする人はいる。人間関係を大切にしたいという人だ。
しかし、実際のところ話していて面白いのは利発な人とだ。これを言ったら相手はどう思うだろうかということを常に考えつつ話す会話は面白くないだろう。それを考えると言いたいことも言えなくなってしまう。そういう複雑な推論をできなくするためにアルコールを入れるのではないだろうか。それは会話を面白くする促進剤である。だからアルコールを入れながら話したことで、傷ついたとか傷つけられたとか言うのはあまりスマートではない。
利発な人はアルコールを入れなくても、ストレートな話ができる。まあ、それで陰でいろいろ言われることもあるわけだが。