KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

学校はインターネットカフェになるか

 昨日書いた「ネット廃人にならない法」はみなさんの興味を引いたようだ。私は深夜0時前後に日記を更新するので、日記のネタがよかったときは、早朝の時点で得票順位のいいところから始まる。しかし、たいていは、その後ずるずると落ちていくというパターンになる。深夜更新日記の寂しい宿命である。早朝更新日記が、日の出とともに順位を上げていくのと正反対である。ところが、昨日の「ネット廃人」のネタはよかったらしく、最後まで10番台でがんばっていた。

 学校は当分の間はインターネットカフェのようにはならないだろうという予想がある。ISDNの1本の線を全校で共有していても、「ネットワーク整備済み」としてカウントされるようだ。そういうカウントの仕方で、全国の学校のうちインターネットが整備された割合は何パーセント、などといってみてもあまり意味はない。当分は安泰である。小学生ネット廃人が生まれる可能性は低い、と。

 とはいえ、実験校と称するケースでは学内のすみずみまでLANが張り巡らされ、高速回線が来ている例がある。実験校というくらいだから、例外ではある。しかし、そういう話を、新潟に講演しにいったときに聞いた。「すばらしいネットワーク環境はあるんだけれど、いったいそれをどう使ったらいいのかよくわからない」というのが現場の教員の感想であるということがポイントだ。

 幸いなことに、教員たちはネットワーク環境が整備されたとき、学校がインターネットカフェになってしまう可能性に気づいていない。だから、実験校であっても当分は大丈夫だ。インターネットに入り浸ってしまう学生はごくわずかだろう。しかし、ほどなくすれば、そういう学生が増え、問題になることだろう。

 解決策のひとつは、昨日書いたように、インターネットにみずからはまりこんでいき、そこで何らかの役割を演じること。そうしたら中毒になるほどのもんじゃないということがわかる。もうひとつの解決策は、インターネットよりももっと楽しいことが世の中にはあるよということを知らせること。アウトドア指向ということかな。