KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

第3回WebCTユーザカンファレンス

お台場、国際交流会館での大会でポスター発表してきました。大会には初参加ですが、ただ参加だけでなくせっかくですので、ポスターでさりげなく。しかもWebCTのユーザーでもないので、moodleオープンソースのLMS)での発表です。それでもいろいろな人が声をかけてくれたのでよかったです。それに、けっこうmoodleのユーザーがいるんだということも。

この大会でのお目当ては、カーネギー財団の飯吉透さんの講演です。飯吉さんには、1997年に私がアメリカに行ったときに、ジョージア大学を案内していただきました。あれからもう8年もたったのですね。

カーネギー財団は研究財団で、外の研究にお金を出すのではなく、自分のところで研究をするというスタイルです。SOTL(Scholarship of Teaching and Learning)、つまり教育活動においても学究性を追求し、進歩させようという実学を広めることを目的としているとのことです。そのためは、授業実践を公開し、ピアレビューをし、お互いの実践から学び合うという活動が重要です。財団ではそのための1年間のリーダーシップトレーニングのコースも開いているそうです。また、SOTLの国際学会も発足しています(http://www.issotl.indiana.edu/ISSOTL/)。

1990年代は、e-learningやe-commerceなどの「e-」の時代でした。そして、2000年代は「o-」の時代になるそうです。openの時代です。写真は、飯吉さんのスライドの1枚で、上の左から、オープンテクノロジー、オープンコンテンツ、オープンナレッジと書いてあります。「開かれた教育」のために、道具としてオープンテクノロジーを使い、材料としてオープンコンテンツを用意し、知識と経験であるオープンナレッジによって完成させていくわけです。