KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

マーシャル・ゴールドスミス『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』

コーチングの神様が教える「できる人」の法則

コーチングの神様が教える「できる人」の法則

  • 指をパチンと鳴らして彼らを催眠術から目覚めさせ、すぐさま変わらなければならないと認識させられたらと思う。しかし、それはできないし、する気もない。その代わりに私は、職場の仲間が彼らのことを本音ではどう考えているのかを見せてあげる。それが「フィードバック」と呼ばれるものだ。フィードバックは人びとに「現在地」を見せてあげる私の唯一の武器だ。本書を通して私は、フィードバックの使い方について話していくつもりだ。
  • もし私が私の望むことをあなたにさせようと思うなら、そうすることで、あなたにとって何か得になると証明する必要がある。これが自然の法則だ。
  • 医者が患者に接するのと同じことだ。足を骨折して診療所に行く。医者はあなたが足を折った理由について判断をくださない。足を折ったのは、悪事を働いたのか、犬を蹴ったのか、階段から落ちたのか、車に轢かれたのか、気にしない。医者が気にするのはどうやって足を治すか、それだけだ。
  • あなた自身に対するフィードバックを頼むときにうまく行くのは、一つの質問だけ----たった一つだ! 「どうすれば私はもっとよくなれるだろう?」という聞き方だけだ。
  • フィードバックは何を変えるべきかは教えてくれるが、どうすればよいのかは教えてくれない。だが、何を変えればよいかがわかれば、あなたはもう自分を変え、他人の見る目を変える作業に取りかかったも同然だ。
  • 大半の人は聞くことを、話していないときにとる行動と思っているが、フランシスは、聞くことは二つの部分からなる活動だと理解している。一つが実際に聞くこと。もう一つが話すことだ。話すことで、私たちがどのような聞き手であるかがわかる。何を言うかで、どの程度よく聞いていたかがわかる。これはコインの裏表だ。
  • 私たちの多くは、人の話を聞いているようで、実は次に何を言おうか、頭の中で考えるのに忙しい。これは二重の意味でネガティブな行動だ。相手の話を聞かないばかりか、相手を不快にするコメントをしようと考えている。
  • しかし、重要なのは、私以外の誰かを巻き込むところにある。毎晩同じ質問を自問して回答を日誌に記入するやり方もある。でも、私にとってそれはフォローアップとは言いがたい。日記にデータを記入するようなものだ。そして、成功を生み出す確率ははるかに低い。
  • リーダーシップ研修は一つの大きな誤った仮定のもとに行われる。人は理解すれば実行に移す、という仮定だ。それは真実ではない。私たちはみんな理解していても、たんに、やらないことがある。
  • 組織のために誤った戦略を推し進める人を変えようとするのは止めよう。もし彼らが誤った方向に向かっているのであれば、そこに早くいきつくように手助けすることしかできない。