KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

修士論文発表会

3日間にわたって、主査3本、副査2本の審査をした。時間は50分で、25分をプレゼンにあて、残りは質疑をする。自分が主査の時は、副査2人から質問やコメントをもらう。そのときのコメントから、その先生の考え方がわかっておもしろい。たとえば、次のようなコメント。

「今は、因子分析などの統計ツールを使えば、誰がやってもそれなりの結果は出せるわけです。でも浅い。違いは、どれだけ理論を立てられるかなんですよ。その上でツールを使いこなすことで、本当に意味のある発見ができる」

確かにそうなんだよね。深みのある、というか、どこまで意味のある研究ができるかということは、その研究にいたるまでに、どれほど過去の理論を批判的にトレースしてきたかというプロセスに依存しているんだ。