ELCというのは，eスクールの中のサークル．正式名称は「eLearning Communication研究会」という．2003年にeスクールが立ち上がってからほどなくして，「eスクールは，eラーニングの大学教育課程だけれども，サークルがあってもおかしくないし，むしろ，ないほうがおかしい」という声が上がって，設立されたサークルだ．そして，初代の会長は私がつとめることになった．
通信教育課程におけるサークルの活動というのはどういう形になるのだろう？ eスクールの学生は日本全国に散らばっているだけでなく，海外にも学生がいる．サークルのイベントや合宿を企画しても，それに参加できる人はごく一部にとどまる．そうした条件の下でサークル活動をどうやっていくかが問題だった．
その解決策の１つは，サークルの地方支部を立ち上げて，ローカルな集まりを活性化することだった．たとえ同じ地域に住んでいても，eスクール生同士がお互いに知らないままでいることは少なくない．そこで，私は出張の機会があるたびに，その地域のeスクール生に呼びかけて，懇親会を開いてもらうようにした．そんなふうにして，地方支部が次々とできていった．現在は，北海道支部，東北支部，中部支部，関西支部，山陰支部，中国支部，四国支部，九州支部ができている．
サークルの会長をやり続けて８年になった．会長職は，いずれ他の先生に引き継ぐことを考えていた．そうすれば，eスクール生の生の姿をよく知ってくれる教員が１人増えることになるから．そして，本当に幸運なことに最適任の先生が来てくれた．こうして，安心して引き継ぐことができることになった．
