- 作者: 下地寛也
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2011/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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順番が前後したけど、『コクヨの1分間プレゼンテーション』の紹介。
これはプレゼンをする人に良い本。突飛なことは書いてないけど、この通りにやれば確実にプレゼンはうまくなる。
以前、授業で私がやらせていた、書画カメラを使った「1分間スピーチ」も、こうしてみると、あながち無理でもなかったし、良いトレーニングになっていたのかもしれない。このときは、単純に授業時間が足りなかったので、1分間にしたんだけど、トレーニングすれば、1分間のスピーチで十分内容のあることを話すことができることがわかった。
1分間で伝えるための秘密は、「入口→課題→疑問」のステップにある。これは、聞き手が知っていることを共有してから、困りごとを提示し、その解決を考えるというステップだ。Barbara MintoのS-C-Q(Situation-Complication-Question)モデルに似ている(http://d.hatena.ne.jp/kogo/20050510/p1)。聞き手が納得している状況からスタートして、問題を焦点化して、問いかけをして、その答えを提示する、というステップ。これは論文の序論でも使える型なので、マスターしておくべし。
他に次のようなTipsが気に入った。
- 1センテンス1人を見て話す(聞き手の顔を順に見ながら話す、というアドバイスが多いけど、どれくらいのタイミングで次の人に行けばいいのかわからない)
- 他の人のプレゼンに対して具体的なフィードバックの練習をする(具体的な指摘が大切)
- スライド1枚で1分の計算(これは私もよく授業で言っている。不安のために、たいていはスライドを多く作りすぎてしまうのだ)
- ポストイットを使って、スライドの絵コンテを作る(これはいい方法かもしれない)