KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

一対一の対話のパワー

というわけで、やってみましたパーソナルカフェ。よいね!

授業では「ダイアログ」などのトピックを取り上げているけれども、新たにダイアログの力を感じた。話題は多岐に渡り、日常のことから、研究のことまで、とりとめもなく展開するんだけど、一対一なので話題がばらばらであっても、ひとつの流れとしてつながっている。一対一の対話では、エネルギーが拡散せずに相手に届くという感じがした。

これが3人以上になるとたぶん違ってくる。話し手には、3人目に向けて、話題と内容を調整しようという力学が働いてくる。3人以上が話す場合は、この話題の調整能力が大切で、自分の話したいことばかり話している人が、嫌われるのはそのため。

一対一の対話では、自分の話したいことだけを話せばいいのである。それが相手に受け入れられるとしても、スルーされるとしても、反発されるとしても、反応は即時に返ってくるし、第三者の意向を伺うことも不要なので、2人だけの世界を作ることができる。それはそれで「2人の主観」に充ちた「かのように」の世界なんだけど、新しい見方を取れるきっかけになる。落ち着いたところで、それを再び吟味すればいい。そうすると、いままでの自分の世界観が少し変わっていることに気づくのである。