KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

社会的な生産物としての卒業研究

eスクール卒論口頭試問の話の続き。

発表はスライドを使って10分。質疑は5分。このミニマムな時間の制約が逆に腕の見せ所だといえます。短い時間でいかに自分の研究の魅力を伝えるかということです。ただ、私はこんなことを研究しました、というだけではなくて、この研究が社会や私たちの人生に対してどういう意味があるのか、というところまで感じさせることが重要なのです。

そうすることで、その研究を引き継いでくれる人が現れる可能性が出てきます。引き継いでくれる人が現れれば、それは単発の卒業研究ではとどまらなくて、さらに生きつづける研究になるのですね。あなたの研究は、あなただけのものではなくて、社会的な生産物として成長をはじめるわけです。すべての研究はそういう性質を持っているわけです。