KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

北播磨総合医療センターの看護部研修として「働くみんなが幸せになる"教える技術"と"勇気づけ"」の研修を実施してきました。

北播磨総合医療センターの看護部研修として「働くみんなが幸せになる"教える技術"と"勇気づけ"」の研修を5時間で実施してきました。50人超の方に参加いただきました。みなさんありがとうございました。

f:id:kogo:20170214111900j:plain

この研修は「教える技術=インストラクショナルデザイン」と「生きることの科学=アドラー心理学」を組み合わせたものですが、やるたびにインストラクショナルデザインとアドラー心理学の相性の良さを感じています。

この2つは出自は全く違うものです。特にインストラクショナルデザインの源流はスキナーの行動分析から来ていますので、アドラーとは対極にあるわけですが、組み合わせてみると不思議なくらい違和感がありません。理論や原理は違っていても、現実問題の解決法としては一致することは別に不思議なことではないのですが、そこが楽しいところです。

f:id:kogo:20170214111916j:plain

最近読んでいる『人間科学におけるエヴィデンスとは何か』という本では、人間科学を「人を支援する実践を支えるための学問」として定義しています。具体的には、保育、教育、介護、看護、医療、心理臨床というような学問です。こうしてみると看護領域から、インストラクショナルデザイン(教育)とアドラー心理学(心理臨床)への要請が出てくるのは不思議ではなく、もともとが人間科学という大きな流れの中にあるということに気づかされるのです。

f:id:kogo:20170214111934j:plain

 

人間科学におけるエヴィデンスとは何か

人間科学におけるエヴィデンスとは何か

 

 

「教える技術」講座全4回、終わってみるとやはり短かったですね。

早稲田大学オープンカレッジ中野校での「教える技術」講座全4回が無事終了しました。最後は40人の参加でした。一人ひとりに手作りの修了証を手渡してねぎらいました。最終回欠席の方には郵便で送りますのでお待ちくださいね。

f:id:kogo:20170210092459j:plain

去年は3回でコースを組み、あまりにも短かったので、今年は4回でのコースでしたが、終わってみるとやはり短かったですね。来年度は6回で組もうかと思案しているところです。

出版されたばかりの『幸せな劣等感』を20冊持っていったのですが、こちらも完売しました。どうもありがとうございます!

 

幸せな劣等感: アドラー心理学〈実践編〉 (小学館新書)

幸せな劣等感: アドラー心理学〈実践編〉 (小学館新書)

 

 

これでオープンカレッジはしばらくお休みをいただきます。そして、4月からは「アドラー心理学入門:よりよく生きるための心理学」全8回が、5月からは「アドラー流子育て講座:アドラー心理学に基づく親支援プログラム」全3回が始まります。受講申し込みページはただいま準備しているところです。



ではまた4月に会いましょう!

人間科学という学問領域と視点はこれからの世界にますます重要になってくるだろうと思いました。

 野嶋栄一郎先生の最終講義がありました。劇場タイプの教室にたくさんの聴衆が集まりました。講演のテーマは人間科学部の準備、設立から再編、そしてeスクールの開設と、野嶋先生が中心になって関わってこられた仕事を振り返るものでした。

お話をうかがいながら、人間科学(Human sciences)という学問領域と視点はこれからの世界にますます重要になってくるだろうと思いました。それをいち早く見出して具体的な形にすることに尽力してこられた野嶋先生のすごさを再確認しました。これからもますますお元気で活躍されることを願っています。

f:id:kogo:20170204205143j:plain