KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

研究方法のレパートリー

きょうのID研は、先週に引き続きアクションリサーチ〜研究方法論の話題。論理実証主義からポストモダンの世界になって、何を持って説得的とするかというところがポイントになっているのだと思う。

研究方法については、私自身の中ではもう決着がついていて、どれを支持するということではなく、どの方法を使えば読者を説得できるかということにつきる。もちろん、そのためには、量的、質的、実験計画法からエスノグラフィーまでの方法のレパートリーを持っていることが前提条件だ。

決着がついていないのは何かというと、査読論文としてどこまで通すのかという研究者コミュニティ内のすりあわせというような問題が残っているだけなのだと思う。投稿論文が方法論でリジェクトされるようなケースには、要するに査読者自身の研究方法のレパートリーが狭くて、それ以外は受け入れられないというような狭量さが根本的な原因だったりするのだ。

研究者としてプレーンな状態に戻って、研究を読む必要があるのだろう。それにまた、革新的な知見は、新しい方法論とともに生まれるような気がする。少なくとも、新しい方法論は、必ず新しい知見を伴っている。

明日から、通信制高校の集会があって、お呼びがかかっている。一泊二日の日程だが、場所がさいたま市なので、これまた緊張感のないことになっているけれども。