KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

49回関東地区高校通信制研究教育大会

さいたま新都心で開かれた「49回関東地区高校通信制研究教育大会」に助言者として参加してきた。

大学関係者の参加者は私だけだったので、区別をつけるためにTシャツ、短パン姿で参加した(いや、ただ暑かったからなのだが)。他の方々はもちろんスーツである。

日記を検索してみると、一昨年は、鈴木克明さんからこの仕事を引き継いで初めての参加だった。新潟の大会。そこでこんなことを書いている。

遠隔教育が、インターネットを背景にして、脚光を浴びている。遠隔教育は、これからの教育、とりわけ高等教育の中心になっていくと予想される。私もその領域に関心を持っている一人だ。よく考えると、通信教育や放送教育というのは「元祖」遠隔教育といってもいい。通信・放送教育がこれまでに蓄積しているノウハウから、これからの遠隔教育が学ぶべきことは多いだろう。

こうして書いてみると、ここでは、教育工学という学問が活躍する場がたくさんある。むしろ学校の教室におけるよりも教育工学の出番がある。通信教育というと、これまでは、時間的地理的制約によって教室に通うことができない人々のための補完的教育手段というような感じを私自身は持っていたが、しかし、こうして考えてみると、むしろこれから主流となる教育システムとして発展していくのではないかと思えてきた。

そのときは、まさか自分が通信教育に携わるとは思っていなかった。でも今まさに、通信教育としてのeラーニングの仕事をしているのだ。この縁は、予言的なものだった。

今回の大会では、早稲田大学人間科学部の通信教育課程が始まってから半期を終えて、そこから運営側が学んだ事柄を参加者とシェアした。

これから通信新制高校の中から、eラーニングの形式でやっていくものがどんどん出てくるのは確実だ。それは「通信制」という古い名前をまとった、まったく新しい学習の形態になることだろう。

来年の大会は、千葉で。