KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

科研費に落ち続けて

毎年5月の連休のあたりに、文部省の科学研究補助費、通称科研費、の当落通知が来る。今年もまた落選である。これで早稲田大学の助手時代に一度受かったきり、ひたすら落ち続けている。最初のうちは、落選したのは何か書き方がまずかったのではないか、といろいろと試行錯誤していた。受かった人の申請書を何通も参考にしてみた。しかしだめである。

ここで、ぜひ提案したいのだが、落選した場合は、どこがダメだったかをワンポイント・アドバイスしてフィードバックして欲しい。ひたすら落ち続ける人を救うようなシステムがないのは、大げさに言えば国家の損失である。

落選の原因を考えて得た結論はこれである。どうやら私の研究はお金をつけるほどのものではないと判断されている。そうであれば、研究を変えることだ。研究を変えようと思う。しかしこれはなにも科研費に落ち続けたから変えるというわけではないのだ。それは単なるきっかけに過ぎない。でもそうしてみようと思う。

どう変えるのか、まだよくイメージできてはいない。しかし研究を変えようと思う。まあ、変えると振りかざすほどの研究スタイルが自分に確立しているわけではない。むしろいろいろな方法をあれこれ試してきたというのが正しい。しかし、なんだか変えたい。それは、テーマを変えるとか、方法を変えるとか、そういう具体的なレベルの話ではなくて、研究への向き合い方、何のために研究をしているのか、ということを考え直してみたい、ということだ。

というわけで、ゼミを変えることと、研究を変えること、が当面の課題だ。しばらく時間をとって考えてみたい。