KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

エアチェックする必要のない時代

 CS放送の話の続き。目立たないが、デジタル・ラジオというサービスがある。これは、ポップス、ジャズ、ロック、クラシック、BGMなどの多様なジャンルの音楽を100チャンネルに渡って放送しているものだ。それぞれのジャンルで最新のアルバム紹介から、古典的な演奏まで網羅している。

 と思わずつぶやくと、妻に「エアチェック? 死語じゃない? 意味は知ってるけど」と言われた。プラスチック・レコードの時代では、高いレコードはなかなか買えなかったので、よくFM放送をカセットテープに録音した。私の時はちょうどオープンリールからカセットが出始めた頃だった。それをエアチェックといった。和製英語かと思って辞書を引いてみたら「air check」というちゃんとした英語である。

 CSはデジタル音源なのでアンプに入れてみると実にきれいな音で鳴る。あらゆる種類の音楽が一日中鳴っている。もうエアチェックする必要のない時代なのだ。曲目を特定しなくていいのであれば、チャンネルを合わせるだけで好みのジャンルの音楽が流れてくる。

 デジタル・ラジオ100チャンネルで月1200円である。CD一枚分にも満たないことを考えると、安い。これも契約することにした。