KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

紙の年賀状とWeb年賀状

 今年も年賀状がたくさん来た。とはいえ100枚程度である。しかし、一時は200枚以上来ていたから大幅に減ったことに間違いない。ある時期までは年賀状を出すことに命を掛けていた。12月にはいると準備を始め、どんな文面にしようかと考える。住所ラベル打ち出し用のデータベースの入力に余念がなかった。それがいつからか、年内に年賀状を出すことをしなくなった。年が明けてから来た年賀状に返事をするだけだから、縮小再生産になり、ここまでの枚数に落ち着いた。

 今年来た年賀状にメールアドレスが書いてあるものは、すべてメールでご挨拶を送った。もしWebページが見られる環境ならばと、Web年賀状のページのURLを知らせる。Webが見られない人のために(メールを使っているならばそういう人は少ないと思うが)テキストの文面をつける。実に簡単だ。アドレスの入力と一言を加えるだけだ。そんなふうにしてメールを送った人は半数を超えた。それほどインターネットの普及が広まってきたということだろう。

 メールが使えない残りの40人に対してはWeb年賀状とほぼ同じデザインのハガキをコピー機でコピーする。私の初代ファミリーコピアは、長年の酷使から紙の吸い込みが悪くなっているので、はがき一枚一枚を手で押し込んでやらなくてはならない。地道な作業である。その作業をしながらぼんやり考えた。やはり、この手間と紙資源と切手代はばかにならないなあ。こんなことを日本全国の人がやっているのだ。しかも忙しさもピークの12月に。

 確かに、元日にミカンでも食べながら、届いた年賀状を眺めるのはこころなごむものである。しかし、なかったからといって致命的なわけではない。実際、正月を妻の実家で過ごした私が自分宛の年賀状を見たのは3日の夜だった。それでも不都合なことはなかった。元日に年賀状はなくてはならないというほどのものではない。それよりもその日に年賀状メールが届いていれば、うれしい。メールであれば実家でもどこでも読むことができるからだ。