KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

歯医者は楽しいなあ

 大学祭で授業はなし。何年か前、大学祭の時に構内をぶらぶらしていたら、「先生、先生、焼き鳥どうですか?」と学生に呼び止められた。仕方なく、金を払って焼き鳥をもらったら、生焼けだった。うげっ。それ以来、大学祭のときには大学に行かないようになった。

 出店がたくさん出ていて、それぞれに、焼き鳥とか、たこ焼きとか、ラーメンとか作って売っている。だが、作っているやつらはかなりアヤしいやつらである。金を取って食い物を売るのなら、調理師免許なんかが必要な気がする。しかし、そんなものをやつらが持っているはずがない。あ、そうか。だからあのアヤしげな出店を「模擬店」と呼んでいるのだ。模擬店、つまり、これは商売の練習だから調理師免許なんかは必要ない、というわけだ。やり口がきたないぞ。

 というわけで、この際だから歯医者に行って来た。ここ数年歯医者にかかったことはなかった。ひさしぶりに行ってみたい気になった。実は、左上の奥歯に穴があいていて、冷たいものを飲むとよくしみる。

 久しぶりの歯医者は昔のままだった。相変わらず「ウィーーーン。ズズズビズ。」なんて音を盛大に響かせていた。こういった由緒ある伝統はぜひ守り続けて欲しい。

 待合室で遊ばせている我が子には、「歯医者は楽しいなあ。ウィーーーン。ズズズビズって、楽しいんだよ、あいちゃん。大きくなったらやってもらおうね。楽しみだね」と教えている。子供はにこにこして「うん」などと答えている。

 「あー、これはオヤシラズですね。穴も大きいですから、抜いてしまいましょうね。それから虫歯になりかけの歯が2本あります。歯石もひどいですね。さっきの問診票で、悪いところは全部直す、と回答していますね。全部直しましょうね」と歯医者。「うう」と答える私。しばらく楽しい日々が続きそうだ。